ライブデザインガイドライン

Visual Studio 2005 でも実装されているようですが、コントロールを配置する場合は、近くのコントロールと、位置やサイズを合わせたりするものです。しかし、グリッドが細かいと少しずれてしまったり、そのまま気づかずリリースしちゃったりなんてことが多々あります。特に私みたいな大雑把な性格だと。ライブデザインガイドラインは、そんな位置合わせをサポートする機能です。

コントロールをドラッグするとガイドラインが表示され、他のコントロールと位置を確実に合わせることができます。非ビジュアルコントロールの場合は出ません。


ライブテンプレート

Delphi 7 ぐらいまで存在してたコードテンプレート機能がさらに便利になりました。例えば for 文を入力する場合、、、


まず for と入力します。この状態で [ TAB ] を押します。


上のようにコードが自動で追加され、 I の部分が選択状態になります。ここでループカウンタの変数名を変更し、[ TAB ] キーを押します。


[ TAB ] を押すと開始値を自動で選択します。ループの開始値がゼロじゃない場合は、書き換えます。


さらに [ TAB ] を押すと次は終了値が選択されます。デフォルトでは List.Count - 1 になってるので書き換えます。


[ TAB ] を押すとライブテンプレートが終了し、カウンタ変数の i が自動で var に追加されます。

コードをガリガリ書く人には若干ウザがられるかもです。[ オプション ] の "エディタ設定" "支援機能" の、コードテンプレート補完をオフにしておくと自動で出なくなります。手動で呼び出す場合は [ CTRL ] + [ J ] です。

コードテンプレートは自分でオリジナルのテンプレートを簡単に登録できたんのですがライブテンプレートはどうなんでしょうか? [ 表示 ] → "テンプレート" を選ぶとオブジェクトインスペクタの場所にテンプレートの一覧が表示されます。新規作成ボタンがあるのでこれをクリックすると、オリジナルのテンプレートが作成できそうです。

新規作成を選ぶとこのような XML ファイルが表示され、何かを求めてきます。なんとなく面倒そうなので、とりあえずこれは保留にしておきましょう・・。

ライブテンプレート絡みでもう1つ。
Pascal は C や VB のように変数を自由な場所に宣言できません。 なのでコードを書いてる最中に 「あ、s : string が必要だな」 と思ったら一旦 var まで戻って変数を追加して、また戻ってこないと行けません。そういう思いつきでコードを書くのが悪いのかも知れませんが切羽詰ってる時もあるもんです。そんな時に便利な機能です。


コードを書いてる最中、s : string を追加しなきゃいけない状況に陥ります。その場で var と入力します。


var を入力後に [ CTRL ] + [ J ] を押します。すると変数宣言のテンプレートが表示されます。


変数名に s 、 [ TAB ] キーを押し、型に string と入力します。


[ TAB ] キーを押すと var に変数が追加されます。
(よく見たら TListBox に、ItemIndex なんてメソッドは無かった。)


コードナビゲータ

メソッドやクラスをエディタ上で [ CTRL ] を押しながらクリックすると、そのコードにジャンプできる機能は今までもありましたが、2006 では宣言部ではなく実装部に飛ぶようになっています。( 2005 や Delphi8 もそうだったかもしれませんが。)

メソッドなどをポイントしているとヒントが表示されますが、2006 ではヒントの内容がパワーアップしています。ヒントの中にハイパーリンクがあり、クリックするとそのコードにジャンプします、、しませんでした。


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